Windows Azure AppFabric は、PDC10 の発表で Windows Azure Platform における 統合的なクラウド ミドルウエア (Comprehensive Cloud Middleware) を提供するプラットフォームとして位置づけられるようになりました。今回、Windows Azure Platform の新機能や機能強化が数多く発表されましたが、Windows Azure AppFabric 関連はそのビジョンを実現するための進歩なのです。

Windows Azure アプリケーションの構築や管理を容易にし、また、オンプレミスとクラウドの境界を超えた柔軟な構成によるハイブリッドクラウドを実現するためのサービスプラットフォームを提供する Windows Azure AppFabric は、下記の3つのコンポーネントから構成されるようになります。

(1) Middleware Services : Windows Azure Platform の可用性を高めるための抽象化された"Pre-Build" サービス

既にサービスが提供されている Service Bus や Access Control のほか、下記3つが含まれています;

Caching : インメモリの分散キャッシングにより Windows Azure ・ SQL Azure 上のアプリケーションのパフォーマンスを向上させる
Integration : Windows Azure に BizTalk Server との統合機能を提供
Composite App Service : Composition Model (後述) が適用されたアプリケーションのデプロイと設定、モニタリングやレポーティング・トラブルシュート・最適化を自動化する機能を提供

(2) Composite Applications : コンポジット(複合)アプリケーションを構築するためのフレームワーク

Composition Model と呼ばれる Windows Azure Platform 上にアプリケーションを構築するための .NET Framework 拡張コンポーネントが提供されます。既存アプリケーションとクラウドサービスの統合は、Visual Studio ベースのデザイナーツールから直観的に操作できるようになります。

(3) Scale-out Application Infrastructure : 大規模サービスに対応した最適化を行うコンポーネント

Comosite Model を用いて構築されたコンポジットアプリケーションは、AppFabric Container によってアプリケーションの自動スケールアウト、可用性、マルチテナント、サンドボックス化が実現されます。

各機能の詳細は Windows Azure AppFabric のWebサイトをご覧ください。

Windows Azure AppFabric Webサイト : Windows Azure AppFabric Overview
[Document] Windows Azure AppFabric PDC10 Overview