第9回 オンラインフォーラムユーザー動向
オンラインフォーラムに関する活動では「ではどのくらい投稿しているとすごいの?」とよく質問されますが正直私にもわかりません。しかしいつまでもわからないままにしておくのも悔しいので、独自調査ですが一定の基準か、自動的に判別できる方法を模索しました。
集計方法
この集計方法において手順5の累乗近似の理論値をインフルエンサー閾値と定義します。インフルエンサー閾値が1.0以下の層をTier1 (Core Users)、インフルエンサー閾値が1.0超で投稿数が30件以上の層をTier2 (Regular Users)、投稿数が30件未満の層を Tier3 (Users) と定義します。なおインフルエンサー閾値を1.0に設定している論理的な根拠は特にありません。与えられたデータとExcelを使い機械的にコミュニティのインフルエンサーを判別できるかについての考えてみました。(なお理論値で1.0未満ということは本来ならゼロ人の分布≒特別なユーザーと考えたからです)
あるオンラインフォーラムの年間データです。アクティブユーザー*1数約8万アカウント、総投稿数約50万件、ユーザー平均投稿数6件です。
グラフからわかることとして投稿数別ユーザー分布はパレートの法則が適用され、ほとんどのユーザーがTier3 (75,746アカウント 97.1%) に含まれおり、Tier1とTier2 (2,240アカウント 2.9%) で全体の投稿数の66.9%の投稿をしていることがわかります。なお、最初の質問への回答としてはこのオンラインフォーラムでは年間910件以上投稿しているとすごい (Tier2)、年間1,430件以上投稿するととてもすごい (Tier1) ことになります。他のオンラインフォーラムも同様の調査を実施しましたが大規模フォーラム (数万ユーザー参加) でTier1=1,500, Tier2=1,000、中小規模フォーラムでTier1=500, Tier2=300くらいでした。
全体をまとめた集計による各フォーラムのTier1の割合は0.4%以下となりましたが、アクティブユーザー数が多い大規模フォーラムはさらに低く0.04%以下となりました。中小規模フォーラムのインフルエンサーは約1,000人に1~4人、大規模フォーラムのインフルエンサーは約10,000人に1~4人の割合で存在する可能性があるといえます。
*1 少なくとも1件以上投稿したことがあるユーザー