<本ブログは マイクロソフト日本法人の公式コーポレートブログ "The official Microsoft Japan Blog" から転載したものです>

皆さん、こんにちは。先日、CTO加治佐のブログでも紹介したイマジンカップについて、今回マンデーメモでも紹介します。

マイクロソフトは、2003年より学生向け技術コンテストとしてイマジンカップを開催しています。2005年の第3回イマジンカップ世界大会は、日本の横浜市で開催されました。そして9回目を迎えた今年は、米国ニューヨーク市で開催されました。私も最終日だけですが初めて参加してきたので、イマジンカップのツアーにプレスの方々と同行した広報担当者からのレポートと合わせて、イベントについて紹介をします。

今年は、2001年9月11日の同時多発テロ発生から10年目に当たります。そして、その2001年はマイクロソフトにとっては会社の歴史的にも非常に重要な製品であるWindows® XP(2001年10月25日)と Xbox®(同年11月14日)を発売した年です。そしてその両製品共に、同時多発テロ発生から間もない時期ではありましたが、発売イベントをニューヨークのタイムズスクウエアで開催しました。Windows XPの発売イベントにはビルゲイツと共に当時のジュリアーニ市長が登場し、世界の平和に向けてのメッセージを発信したことを覚えています。今回のイマジンカップの会場は、2001年にそのWindows XPの発売イベントを行ったMarriott Marquis Hotelで開催されました。そして、会場ホテル目の前にはXboxの発売イベントを行ったトイザらスがありました。私自身も2001年当時を思い出し、両会場を訪問し、大変感慨深い出張となりました。

前置きが長くなりましたが、イマジンカップの紹介です。
イマジンカップは、環境、医療、教育など、世界の課題をITで解決することを目指しており、学生であれば誰でも参加ができます。イマジンカップ がスタートした2003年には、わずか2000名が参加していましたが、この数年で飛躍的に参加者が伸びて、今年は35万名、183か国の学生が参加しました。

7月8日(金)~13日(水)まで開催されたイマジンカップ 2011世界大会では、「ソフトウェアデザイン」「組み込み開発」「ゲームデザイン」など、9部門の各予選を勝ち残った128プロジェクト、約400名の学生が世界各国から集まり、自分たちのアイディアを競いあいました。


今年のイマジンカップのロゴはクラウドを意識!

今回、初めてイマジンカップで基調講演をしたCEOのスティーブ バルマーは、世界大会に参加した学生に対して、発想力と、その発想力を拡げていく熱意や粘り強さが重要であるということを伝えていました。これは、バルマー自身がマイクロソフトの経営者としても大切にしていることで、社員にも伝えているメッセージです。これから次世代を担う学生に対する期待の高さを物語っていたと思います。


CEOのバルマーがイマジンカップで登壇すると会場はスタンディングオベーションで拍手が鳴りやまず

今年のプロジェクトの傾向を見ると、クラウド、モバイルデバイス、ナチュナルユーザーインタフェースなどがキーワードになっています。プロジェクトの中で、Windows AzureTMを活用したプロジェクトが全体の32%、Windows Phone 7を活用したプロジェクトが全体の47%を占めています。さらに、Kinectを活用したプロジェクトもあり、既存の知識にとらわれない、学生ならではの自由で斬新な発想のプロジェクトが多かったです。特に印象深かったのは、ソフトウェアデザイン部門で、KinectTMを活用したリハビリシステムを開発したルーマニアチームや、センサーを活用した障碍者支援用機器を開発したヨルダンチームでした。アイディアはもとより、アイディアを商用化できる現実性などを含めて、世界の課題をITで解決できることを真剣に考えている学生のパッションが伝わってくるものでした。


2回戦進出チームの発表の様子。各チームが国旗を持って、まるでサッカーのワールドカップのような盛り上がり

イマジンカップに参加する学生の出身地は、インターネットやPCなどのITインフラ環境やITの利活用状況はさまざまです。イマジンカップは、世界の課題をITで解決できる良いアイディアさえあれば、先進国や新興国が対等に勝つチャンスがあることが特長です。世界大会で表彰された国は、米国、フランス、などといったIT先進国もありましたが、ルーマニア、ポーランド、スロベニア、チェコなどの東欧諸国や中国、韓国、台湾、タイ、フィリピンなどのアジア諸国も入賞し、健闘をしていました。
残念ながら、日本から参加した2チームは初戦で敗退してしまいました。バルマーの伝えていたメッセージの発想力、パッションや粘り強さをより持てるようになることが、世界と対等に戦うためには重要ではないかと感じました。

表彰されるだけが、イマジンカップではありません。世界の課題をITで解決できること例として、昨年のイマジンカップに参加をしたチェコ共和国のGINAというプロジェクトをやっていたチームが、今年のイマジンカップの表彰式で紹介されました。GINAは、Geographical INformation Assistant、つまり地図情報支援プログラムを意味しています。このプログラムは、携帯電話とBingTMを活用することで、緊急時の救援チームの救援活動の連携をしやすくするもので、昨年のイマジンカップで表彰されることはありませんでしたが、NPOのHand for Help Europeの協力により、チェコの救援隊がハイチや東日本大震災で救援活動を行う際にGINAを活用したそうです。

このように、ITによって世の中に役に立つプロジェクトがイマジンカップの学生からもっと出てくることを期期待しています。

イマジンカップは、全世界の学生が参加する機会なので、参加した学生が開催国の文化や商習慣を理解したり、各国の学生が交流する機会の”Cultural Day”が毎年必ず設けられています。

”Cultural Day”は、第3回目の日本大会よりスタートし、当時は横浜の三溪園を貸し切り、参加した各国の学生が日本文化を体験できる機会を設けました。今回は、アメリカの歴史を象徴するエリス島とリバティー島でアメリカの歴史を体験する機会を設けました。エリス島は、1954年までの約60年間に、移民した人々が、米国に最初に上陸した場所で、移民博物館があります。また、リバティー島は、自由の女神があります。イマジンカップに参加した学生は、ニューヨーク市の協力により、両島を貸し切って、アメリカの歴史を体験するのみならず、各国の学生と交流しながら、エリス島から見えるニューヨークの夜景を楽しみました。

なお、最終日の表彰セレモニーでは、ニューヨーク市のブルームバーグ市長も参加し、学生たちに熱いメッセージメッセージを送り、そして来年の開催地が、オーストラリアのシドニーに決定したことも発表されました。
表彰セレモニーを見ながら、来年こそ、日本チームがより良い成績を残せるように、引き続き日本マイクロソフトとしての支援活動にも工夫をしていければと感じました。


ブルームバーグ市長がイマジンカップの表彰式に登場


イマジンカップに参加した日本チームが成田で解団式を実施。
参加した学生、引率の先生、サポーターの皆さんの充実の笑顔!


イマジンカップの様子に関する映像は、こちらをご覧ください。
イマジンカップ世界大会関連の情報は、英語になりますが、こちらをご覧ください。
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