学校法人・専門学校HALの先端ロボット開発学科と日本マイクロソ���トのコラボ企画で、来年卒業する4年生のみなさんに.NET Micro Frameworkを使った組込み機器の開発にチャレンジしてもらいました。.NET Micro Frameworkとは、マイクロソフトがリソースの制約が厳しい小型デバイス向けに提供している開発環境と実行環境です。生徒のみなさんには.NET Micro Frameworkと.Net Gadgeteer、Visual Studio 2012で開発に取り組んで頂きました。

今年6月に各チームから企画案の発表をして頂き、日本マイクロソフトのエバンジェリスト2名が講評、そこでのフィードバックを受けて、この9月に完成した組み込み機器は6システム。それぞれ、生徒さんたちが作成した紹介ビデオが公開されていますので、合わせてご覧ください。

植物育成プラント http://youtu.be/5aXuwNQt6Nc

その名の通り、植物を自動的に育成するシステムです。モイスチャーセンサーで湿り気を、ライトセンサーで照度を関知し、自動的に照明や給水が行われる仕組みになっています。ユーザーの使い勝手を考慮して、オートモードとカスタムモードを選択できるUIを実装しているのがいいですね。

Supica http://youtu.be/nCQRcgCqNmc

自動翻訳デバイスです。タッチスクリーンに英単語を入力すると自動的に翻訳されます。自動翻訳サービスはWebでもすでに展開されているので、翻訳専用機であることのメリット、たとえば、読み上げ機能やAR(仮想現実)を使って、英文が書かれているエリアにこのデバイスをかざすと自動的に翻訳してくれるような機能があるとさらによくなると思います。

Wall Graffiti http://youtu.be/lvn6NH-Jxlk

壁や床に落書きをしてしまうお子さんがいる家庭を想定して、自由にどこにでも落書きができることをコンセプトにした楽しいシステムです。タッパーを利用したお絵かき用のブラシがいいですね。このブラシはBluetoothでPCと通信し、PCから出力されるプロジェクターに描いた絵が映し出される仕組みになっています。すぐにでも商品化できそうです。

しゃれんだー http://youtu.be/0YPeELuFjRo

家族全員でカレンダーを共有、家族の予定がどうなっているのかを一目瞭然で把握できるシステムです。OutlookカレンダーやGoogleカレンダーと同期がとれたらいいですね。冷蔵庫にこんなディスプレイが埋め込まれていたらお母さんが喜びそうです。

どこでもメモツール http://youtu.be/qhX8yoItlyE

街角で携帯電話やスマホを耳に挟んでメモを取っているビジネスパーソンの姿からアイデアが浮かんだそうです。Windows Phoneデバイスをホストとして、空中でメモを取ると、それがディプレイに映し出される、はずだったのですが、そこまでに行けずに残念です。諦めずにいつか完成させてください。

MicroMatching http://youtu.be/ZM6elYMC_vo

このデバイスを持っている人同士がすれ違うと通信を行い、お互いに公開しているプロフィールが交換され、後日、連絡を取り合えるという今の若者らしい出会いシステム。ただ、このコンセプトのまま実用化するには、個人情報の保護や犯罪の防止の課題をクリアしなければなりません。スマホや携帯ゲーム機でもカバーできるサービスなので、もう一工夫必要です。

発表会当日は生徒全員がスーツ姿で緊張した面持ちでプレゼンを披露。モニタから目を離さずに説明をする生徒さんやトラブルが発生したときに無言で進めてしまう生徒さんもいたので、最初の発表時にはプレゼンの仕方にもフィードバックをさせていただきましたが、完成品の発表では、プレゼン自体もしっかり改善されていました。基本設計書や図面といった成果物を補足する文書がきっちり用意されている点もすばらしいですね。

よいモノを作ることはもちろん大前提ですが、作ったモノのよさを自分自身で伝えることもこれからの開発者には求められるスキルだと思います。

我々、エバンジェリストも熱くなるとても楽しい企画でした。