SharePoint 2010 の Web Analytics: レポートと測定基準

SharePoint 2010 の一部として、SharePoint 2010 展開の利用状況と有効性を示すデータの収集とレポートと分析を容易に行えるようにする一群の機能を作成しました。これらの機能は、SharePoint 2010 の Web Analytics 機能の一部となっています。SharePoint 2010 の Web Analytics 機能の概要については、このブログ投稿 に書かれています。

このブログ投稿では、サイト利用状況データの分析に使用できるさまざまな測定基準について詳しく説明します。SharePoint の Web Analytics レポートには、トラフィック、検索、インベントリという 3 つのカテゴリがあります。これらのレポートは、各ファームのサイト、サイト コレクション、Web アプリケーションなど、さまざまな SharePoint エンティティについて集計されます。さらに、Search Service アプリケーションごとにも集計されます。レポートには、既定では 30 日間のデータが表示されますが、リボン UI の [分析] (Analyze) タブでこの期間を変更して、最長 25 か月間のデータを表示することもできます。

測定基準は傾向レポートとランク レポートという 2 つの方法のどちらかで視覚的に表示されます。傾向レポートは、ある特定の測定基準が一定期間にどのように推移しているかを示すものです。ランク レポートは、ある特定の測定基準について上位 2000 個の結果を示すものです。図 1 は傾向レポートの例で、図 2 はランク レポートの例です。それに加えて、フィルター (たとえば、URL、ユーザー名、クエリ、ブラウザーなどでの文字列の一致) を適用することにより、レポートをさらに分析することができます。

 

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図 1:  傾向レポートの例 - 既定の 30 日間における各日のページ ビューの数を示している

 

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図 2:  ランク レポートの例 - 既定の 30 日間におけるアクセスの多いページ (ページ ビューの数によって並べ替えたもの) を示している

 

以下では、レポートの種類とそれぞれの測定基準について簡単に説明します。さらに、集計の各レベル (サイト、サイト コレクション、Web アプリケーション、Search Service アプリケーション) で使用できるレポートの種類を表にまとめます。

 

トラフィック レポート

トラフィック レポートは、総クリック数、訪問頻度の高いユーザー、人気のあるページ、および現在の SharePoint コンポーネントとの間での移動に関するユーザー動作情報を提供します。

傾向レポート

  1. ページ ビューの数: 各日のページ ビューの総数。
  2. ユニーク ビジターの数 (日単位): 各日のユニーク ビジターの総数。SharePoint の認証済みユーザーと匿名ユーザーが (IP アドレスを使用して) ビジターとして数えられます。
  3. 参照元の数: 現在のエンティティの外部の (ユーザーがそこから現在のエンティティに移動してきた) 一意の URL の総数 (親エンティティも外部として扱われます)。

ランク レポート

  1. アクセスの多いページ: 現在のエンティティ内で最も参照されたページ。
  2. 上位訪問者: 現在のエンティティへの訪問頻度の最も高いユーザー。
  3. アクセスの多い参照元: 現在のエンティティの外部の (ユーザーがそこから現在のエンティティに移動してきた) URL のうちで上位のもの。
  4. 上位ジャンプ先: アクセスの多い参照元と似ていますが、こちらは逆にユーザーが現在のエンティティから移動した外部の URL のうちで上位のもの。
  5. 上位使用ブラウザー: 現在のエンティティへの訪問に使用されたブラウザーのうちで上位のもの。

レポートのスコープ

サイト

サイト コレクション

Web アプリケーション

Search Service アプリケーション

ページ ビューの数

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ユニーク ビジターの数

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参照元の数

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アクセスの多いページ

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上位訪問者

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アクセスの多い参照元

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上位ジャンプ先

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上位使用ブラウザー

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表 1:  さまざまな SharePoint 階層レベルでの使用可能なトラフィック レポート

 

検索レポート

検索レポートは、サイトのクエリに関係するユーザー動作情報を提供します。

傾向レポート

  1. クエリの数: 各日のクエリの総数。

ランク レポート

  1. よく使用されるクエリ: 1 日に最も使用されたクエリ。
  2. 失敗したクエリ: 結果がなかったかユーザーが結果をクリックしなかったクエリのうちで最も使用されたもの。
  3. 結果なしのクエリ: 結果が返されなかったクエリのうちで最も使用されたもの。

その他のレポート

  1. おすすめコンテンツの推奨: 使用パターンの分析に基づいた特定の検索クエリに対する最も可能性の高い結果としての URL を推奨します。サイト管理者は、これらの推奨を受け入れることも拒否することもできます。受け入れた場合は、対応するクエリと URL のペアが検索キーワードのリストに追加されます。
  2. おすすめコンテンツの利用状況: おすすめコンテンツの推奨の時間的推移を示します。このレポートでは、使用されたすべてのおすすめコンテンツ クエリについて、そのコンテンツの URL のクリック数を他の URL のクリック数に対する比率で示します。
  3. おすすめコンテンツの推奨アクション履歴: "おすすめコンテンツの推奨" レポートに対してサイト管理者によって実行されたアクションを追跡します。

レポートのスコープ

サイト

サイト コレクション

Web アプリケーション

Search Service アプリケーション

クエリの数

 

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よく使用されるクエリ

 

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失敗したクエリ

 

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結果なしのクエリ

     

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おすすめコンテンツの利用状況

 

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おすすめコンテンツの推奨

 

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おすすめコンテンツの推奨アクション履歴

 

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表 2:  さまざまな SharePoint コンポーネント階層レベルでの使用可能な検索レポート

 

インベントリ レポート

インベントリ レポートの目的は、サイトの構造と記憶域とバージョンに関する問題を把握することでサイト管理者によるサイトの管理を容易することです。

傾向レポート

  1. サイト コレクションの数: Web Service アプリケーションごとの各日のサイト コレクションの総数。
  2. 記憶域の利用状況: サイト コレクションに使用されている記憶域 (MB) と利用できる最大記憶域 (MB) の各日の総量。
  3. サイトの数: サイト コレクションごとの各日のサイトの総数。

ランク レポート

  1. よく使用されるサイトの製品バージョン: このサイト コレクションについて該当するバージョンを使用している "サイトの数" またはサイト "全体に対する割合" で並べ替えた "サイト製品のバージョン"。
  2. よく使用されるサイトの言語: このサイト コレクションについて該当する言語を使用している "サイトの数" またはサイト "全体に対する割合" で並べ替えた "サイト製品の言語"。

レポートのスコープ

サイト

サイト コレクション

Web アプリケーション

Search Service アプリケーション

サイト コレクションの数

   

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記憶域の利用状況

 

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サイトの数

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よく使用されるサイトの製品バージョン

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よく使用されるサイトの言語

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表 3:  さまざまな SharePoint コンポーネント階層レベルでの使用可能なインベントリ レポート

 

注目してほしいブログ情報

Excel によるレポートのカスタマイズ、スケジュールされたレポートと通知へのワークフロー機能の使用、およびページへの "What's Popular" Web パーツの追加に関するブログに注意を払ってください。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は「Web Analytics in SharePoint 2010: Insights into Reports and Metrics」をご覧ください。