現状、Windows Phone 7 の位置づけはコンシューマ向けです。ではエンタープライズやビジネスユースでは使えないのか?

Supported Exchange ActiveSync Policies

パワーユーザーにはつまらないくらいのOSのセキュリティに対する考え

Windows Mobileなら Win32 APIも仕えた。あれもこれも全部自分でアクセスして、日本語化や入力システムまでも自由に変えられた。Windows Phone 7そのあたりは全部NG。アプリケーションはSilverlightとXNA。Explorerもファイルシステムさえも見えない。PCと接続しても音楽、ビデオ、写真しか同期できない。パワーユーザーにはつまらない。ある意味ユーザーができることが非常に制限されている。システムにかかわる部分へのアクセスは特に。

アプリケーションの認証も今まで通り。審査機関を通じてしっかりチェック。アプリケーションプラットフォームであるSilverlight事態もWebから来たテクノロジであるがゆえに、システムリソースへのアクセスなどはサンドボックスでブロック、さらにランタイムでブロック、そしてOS事態でブロックという構造。

Exchangeとの連携はぎりぎり及第点?

なので、Exchange との ActiveSync のポリシーでサポートしていない部分がまだあります。ただし、現状ではパスワード設定の要求やデバイス紛失時のリモートワイプ、接続情報のサポートしています。デバイス暗号化などは現時点ではサポートされていませんが、ファイルシステムなどはほぼユーザーサイドにはないのでひとまずは安心して対応待ち。(懸念のファイルシステムへのアクセスも次のアップデートでアプリ自体が使えなくなる)Exchange 2010 との組み合わせであればSSLでの256ビット暗号化通信もサポートしています。

それから、サーバーからのインストールされているアプリケーションの管理などは今後のサポート待ちですね。ちなみに、現状のWindows Phone 7は基本的にMicroSDHCなどのリムーバブルストレージには対応していないので、その辺は安全。

ビジネスユーザーには見たらおすすめ

で、ビジネスで使うユーザー視点から見たときの Windows Phone 7 はというとかなり良くできているのではと思います。

スタート画面での予定表示、タイルでのメールやスケジュールその他重要情報の確認、ライブタイルによる最新情報更新、複数のクラウドそりゅージョンの同時シンク(アドレス帳の統合表示、スケジュールの統合表示など)OneNoteはデスクトップやSkyedriveと連携し、社内のシェアポイントにアクセスして共有ファイルを扱うことができる。Office はもちろん2010を正式にサポートし、PowerPointの簡単な編集も行える。もちろんアニメーションを含めた再生も可能。クラウドのファイルシステムとの連携はSkyDriveをサポートしている。またSNSとしてFacebookを標準機能としてサポートしているところユーザーには大きい。

使ってて思うのはアドレス帳やスケジュールの複数のサービスとの連携は非常に秀逸。ExchangeとLiveMailとGmailのスケジュールを色分けで同時表示できるのは便利。ちょっとした機能ですが、スケジュールに対して2,3回のボタン操作だけで関係者に「ちょっと遅れます」メールを打てるところなども実は便利。アドレス帳も統合表示され、同じ人と思われるアドレスは1人に統合表示してくれるのもうれしい。

タイルにユーザーやお気に入りなどを登録できる機能も実は大変便利に使える機能である。

Market対応に期待

一番残念な点は、まだMarketplaceにEnterprise向けのサービスがない点。まぁ、Windows Phone 7のMarketplaceがまだ始まって3か月(でもすでにアプリケーション数は6300を超えています)なので仕方がない。今後予定はしているという言葉を信じで待つことにしましょう。できれば日本での展開開始までにスタートしてほしい。

これが開始されれば企業内の専用アプリケーションを一般公開せずにMarketplaceにあげられるようになるのでかなりうれしい。アプリケーション開発自体はVisual Studio 2010とSilverlightで間違いなく最も便利な環境がそろっているといえる。

一番の問題

ということで、たぶん日本で出るであろうスマートフォンとしてはかなりビジネスユースであることは間違いない。もちろんまだまだ機能の更新やセキュリティへの対応は必須であるが。現時点でもぎりぎり及第点といえると考えている。

それよりも現時点での一番の問題は、日本でデバイスが出ていないことである。といってもそれもぼちぼち.... 日本語対応だけではない更なるアップデートにも期待してほしい。