2013年11月13日のVisual Studio 2013のラウンチの時にアナウンスがされたVisual Studio Onlineですが、「Visual Studio Onlineってこれまで提供されていたTeam Foundation Serviceのことじゃないの?」とか「IDEも全部ブラウザベースで使えるようになるの?」「月額払いで使えるんでしょ?」などといった疑問があるかもしれませんので、ここでいったん整理をしたいと思います。

端的に言ってしまうと”クラウド版のVisual Studio”です。

<機能から見たVS Online> WebベースのVisual Studioではなく、オンラインの環境を利用したVisual Studio

これまでTeam Foundation Serviceと呼ばれていたホスティングされたTFSもVisual Sutdio Onlineの一部です。ブラウザからコーディングできるコードネーム”Monaco”もVisual Studio Onlineの一部です。それら含めて、クラウドを活用した開発環境がVisual Studio Onlineです。そして従来のIDEとしてのVisual Sutdioなどのツールを利用しながらアクセスできますし、オンプレミスのTFSからさらにクラウドだからできることが広がります。

Visual Studio Onlineではエージェントを使ってロードテストやパフォーマンステストを行うことができます。また現在はまだプレビューの機能ですが、Application Insightでは、アプリケーションがどのように使われているのか利用状況やパフォーマンスのデータを使用して分析をすることができます。開発したアプリケーションがテストされて利用されて、そこからの情報を得ながら開発も行うためのインフラとして、オンプレミスだけではなくクラウド環境を活用できる選択肢が増えたのです。

分かりづらい理由は、今現在はオンプレミスのTFSとVS Onlineの違いが少ないために、クラウド��TFSもしくはTeam Foundation Serviceの名前が変わっただけのように見えますが、上記のようなテストやアプリケーションの利用状況を見るなどクラウドならではの機能が強化されます。また、Visual Studio Onlineのアナウンス時に、ブラウザからコーディングできるコードネーム”Monaco”も紹介されました。そのために、TFSとセットでIDEもWebベースで行えるようになるという印象を受けた方もいるのかもしれません。

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じゃ、オンプレミスのTFSとのVS Onlineの中のTFSは何が違うのかというと、だいたい一緒です。その”だいたい”とは、開発チームは、オンプレミスもホスティングされたTFSも足並みがそろうように努めています。Visual Studio 2012の時代から四半期単位でのUpdateを提供していますがTeam Foundation “Service”ではUpdateよりも前に提供されてきました。

<入手方法から見たVS Online> 月額払いはVisual Studio Onlineの”選択肢の1つ”で、MSDNの既存ユーザーも利用可能

Visual Studio Onlineは、MSDNサブスクリプションをお持ちのお客様も利用できますし、5名のグループまでであれば無償で使うことができ、月額払いのユーザープランと合わせて利用方法には3つの選択肢があります。

この月額払いのユーザープランには3レベルあり、「Visual Studio Online Basic/Professional/Advanced」と呼ばれているのでこのユーザープランがVisual Studio Onlineだと思ってしまうかもしれません。Visual Studio Onlineはクラウド版のVisual Studioという広い世界を指していて、月額払いのユーザープランはそれを小規模から利用するひとつの方法です。

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<2014年1月現在このユーザープランは地域限定でプレビュー提供されており日本ではまだご利用いただくことができませんが、5ユーザーまでは無償もしくはMSDNサブスクリプションをお持ちであればVisual Sutdioをご利用いただくことができます。>

Visual Studio Onlineのおすすめの利用方法のひとつは、Team Foundation Serverのお試し利用です。「VSSから移行したい」「ソースコード管理だけじゃなくてタスク管理もしたい」などと思っていてもサーバーを立てるのは一仕事です。そんな時にポチッとアカウントを作ってみると数分で試すことができます。Visual Studio Online自体を使っていただくのもいいのですが、オンプレミスのTFSを検討したいという時にも、手軽に触っていただくことができます。

 

なにはともあれ、クラウド版のメリットはインフラ管理が要らないことです。サーバーを調達しなくていいですし、TFSのインストールも不要ならインフラのメンテナンスもなし。

[Visual Studio Onlineのアカウント登録]

(杉本)