XPMODE が RTM しました
2009/9/30 PC メーカー向けに XPMODE が RTM しました。 なので、早速手に入れてセッティングしてみました。 下記は Internet Explorer 6, 7, 8 の画面を同時にだしてスクリーンショットを取ったものです。
基本となるコンポーネント
- Windows 7 専用 Virtual PC 事、Windows Virtual PC (KB958559)
- XPMODE (Windows XP Professional SP3 が入った VHD)
※Windows 7 の Professional 以上では、XPMODE を実行するためのライセンスが付属しますので、XP 環境を用意するには XPMODE が一番楽ですが、Windows XP Professional 版の正規ライセンスユーザーであれば、Windows 7 Home Premium でも 自分で、Virtual PC 上に Windows XP をインストールして、Service Pack 3 まで当てる事で、同じ環境を作り出すことが可能です。
一般的に書かれている事を書いても面白くないので、自分で仮想 OS をインストールする場合についての注意点を記述したいと思います。
上記のような画面にするには、RemoteApp のコンポーネントが必要です。 RemoteApp 自体は Windows Server 2008 のターミナルサービスの新機能として取り入れられたものです。 Windows Virtual PC では統合コンポーネントを入れて、RemoteApp コンポーネントを入れることで、Windows Server 2008 の RemoteApp と同様にウィンドウだけを表示することができるというものです。
統合コンポーネントをインストールできる OS とサービスパック
Windows XP SP3
Windows Vista SP1
Windows 7
RemoteApp コンポーネントをインストールできる OS とエディション
Windows XP Professional
Windows Vista Enterprise または Ultimate
(Windows 7 Enterprise または Ultimate: Windows 7 の場合は標準対応ですが、RemoteApp 対応はこの 2 つのエディションのみです)
つまり、上記をあわせてフル機能を使うには、次のようになります。
Windows XP Professional SP3 (-> XPMODE の VHD にはこれが入っています)
Windows Vista Enterprise または Ultimate の SP1 以上
Windows 7 Enterprise または Ultimate
RemoteApp 用コンポーネントダウンロード先
XP 用: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=e5433d88-685f-4036-b435-570ff53598cd
Vista 用: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=26a2de17-8355-4e8d-8f33-9211e48651fb
※この内容を書いているときは v3 ですが、一般リリース時点ではバージョンがあがるかもしれません
インストール順番
- OS をインストール
- サービスパックをインストール (サービスパック込み出ない場合)
- 統合コンポーネントをインストール
- RemoteApp 用コンポーネントをインストール
という訳で、Windows 7 Professional 以上では XPMODE として XP イメージを使えますので、ダウンロードしてインストールした方が楽です。 Vista は上記のようにインストールするしかないですが・・・。
ちなみに、Windows 7 をゲスト OS として動かす場合は、現時点では 2 と 4 は必要ありません。 さらに Windows 7 の場合には、下図のように仮想 OS 内でもエアロが有効になります。 そのため、英語版と日本語版のちょっとしたチェックとかも実環境に近い表示イメージでできます。
XPMODE を使えるようにする前準備
PC メーカー向けの XP MODE はいきなりチュートリアルが走って、すぐに使えるようになるものではありませんでした。
単純に VHD が伸張できる EXE になっているだけです。 そのため、インストラクションに沿って、使えるようにしていきます。
- Windows XP Mode_en-US.exe を実行して、VHD を C:\WindowsXPMode\ へ伸張します (日本語版は最後が ja-jp です)
- 手動で Virtual PC を起動するための設定を行いますので、[仮想マシンの作成] から行います。 名前は "Prep for Windows XP Mode" とでもしておきます。
- 仮想ハードディスクを追加する画面で、[既存の仮想ハードディスクを使用する] を選び、1 で伸張した場所にある、Windows XP Mode base.vhd を選び、[作成] ボタンを押して作成します。
- "Prep for Windows XP Mode" を起動し、一通り必要な設定を行ったら、出荷可能状態にする必要があります。 注意:この時点では Administrator のパスワードは必ず空(設定しない) にしておくこと。 XPMUser のアカウントは無効で、パスワードは同じく空であること。
- パスワードが空の状態の Administrator でログインして(デフォルトのままであればこの状態です)、コマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを入力します。
cd /d c:\sysprep
sysprep –quiet –mini –reseal - Sysprep ツールが出荷状態にして、VHD をシャットダウンします。
XPMODE を展開する
1. 準備ができたので、展開しますといっても同じPC上で使えるようにするだけなので、次のような内容を含むバッチファイルを作って実行します
mkdir "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode"
copy "C:\WindowsXPMode\Windows XP Mode base.vhd" "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\"
xcopy C:\WindowsXPMode\VXPEULA.txt "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\"
xcopy C:\WindowsXPMode\Key.txt "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\"
xcopy C:\WindowsXPMode\Tutorial "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\Tutorial" /e
2. 次に コピーされた先 %PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\ に入っている、Windows XP Mode base.vhd の セキュリティ設定を変更します。
2-1. Administrators に対して次の権限を無効にします
Write data
Append data
Write attributes
Write extended attributes
Delete
2-2 所有者を SYSTEM に変更します(SYSTEM が一覧に出てこない場合には追加します)
3. レジストリの設定を行います。 次のような内容を含むバッチファイルを作って実行します。
reg add "HKLM\Software\Microsoft\Windows XP Mode" /v InstallDir /t REG_SZ /d "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\Windows XP Mode base.vhd"
reg add "HKLM\Software\Microsoft\Windows XP Mode" /v TutorialPath /t REG_SZ /d "%PROGRAMFILES%\Windows XP Mode\Tutorial\VXPTutorial.html"
reg add "HKLM\Software\Microsoft\Windows XP Mode\XPM Custom Configuration\Default Options" /v "ui_options/seconds_to_save" /t REG_DWORD /d 60
最後のレジストリは 起動しているアプリケーションを終了させたときに、どれくらいの時間後ろで動いている仮想環境を起動しておくのかの設定で、私は 60 秒 にしました。 つまり、たとえば Internet Explorer 6 を愁傷させて、すぐに起動しなおす分には仮想環境が残っていますが、1 分経過すると仮想環境を終了させるというわけです。
XPMODE を使える状態にする
スタートメニューの Windows Virtual PC の下に表示されている、Windows XP Mode をクリックします。 すると、今までと同じようにチュートリアルが走って、XPMUser へのパスワードへの設定などを行って使えるようになります。
同じPCで使う場合、最初に作った "Prep for Windows XP Mode" は削除して大丈夫です。
というわけで、この方法を使えば企業展開などでも、どうしても XP でしか動かないアプリケーションがある場合など、あらかじめ XPMODE 上にインストールした状態で展開ができそうですね。 要は上記の "XPMODE を展開する" まで行った時点で、ImageX で Windows 7 ごと WIM にしてそれを利用してインストールすればよい気がします(試してはいませんのであしからず)