テスト環境の仮想化を実現 - Visual Studio Lab Management 2010 詳細情報を提供します

 

テスト環境の仮想化を実現する Microsoft(R) Visual Studio(R) Lab Management 2010 に関して、その特徴やメリットを解説する Web サイトを公開しました。

 

「テスト環境の仮想化による生産性と品質の向上 – Visual Studio Lab Management 2010 –」

https://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2010/product/LabManagement/

本ページの最後には、Visual Studio Lab Management 2010 を実際に構築し、評価するためのホワイトペーパーへのリンクがあります。

 

Visual Studio Lab Management 2010 は、仮想化されたテスト環境を開発者やテスト担当者に提供する製品です。

テスト環境を仮想環境上に構築することで、テスト環境構築の効率化やコスト削減だけでなく、問題の再現性も向上するため、生産性を確保しながらソフトウエア品質の向上を可能にします。 

 

■ Visual Studio Lab Management 2010 の導入による 4 つの効果

  • 仮想化によるサーバー リソースの有効活用により、ハードウェアや運用コストを削減
  • テスト環境を共有することにより、テストの生産性が向上
  • 環境構築や環境のメンテナンスの一元化により、人によるバラつきの無い確実な環境を提供
  • 問題が発生した環境のスナップショットの共有により、問題の再現性を高める

 

■ Visual Studio Lab Management 2010 の 5 つの特長

[特長 1] テスト環境を複数のエンジニアで共有

これまでは開発者やテスト担当者がそれぞれのコンピューターにテスト環境を構築する必要がありました。さらに開発するソフトウェアがシステム要件として複数のエンドユーザー環境をサポートする場合、そのサポート環境の組み合わせ数分、複数のテスト環境を構築することになるため、結果的に「エンジニア数 × システム要件」分の環境を構築しなければなりません。これはエンジニアへの負荷が高いだけでなく、同じ作業を複数人で行うため非効率です。

Lab Management 2010 では、仮想マシンとして構築されたテスト環境を複数のエンジニアで共有、複製することができます。これによって複数人が同じ環境の構築作業を繰り返す必要がなくなり、テストの効率が向上します。

 

[特長 2] 常にクリーンな環境に戻してテストを実施することが可能

テスト環境の構築作業はテスト開始の準備段階だけではありません。テストを重ねるにつれてテスト環境にはさまざまな設定の変更が行われるため、次第に環境が壊れてきます。また、インストールのテストのように一度もそのプログラムを動かしていないクリーンな環境でないと動作が確認できず、物理環境によるテストでは、場合によっては各自が OS から再インストールしてテスト環境を再構築する必要がありました。

Lab Management 2010 では環境構築後の仮想マシンのスナップ ショットを保持することで、テスト終了後にイメージを初期状態に戻すだけで常にクリーンなテスト環境を維持することができます。これは手動で実施することも、自動テストと組み合わせて自動化することも可能です。

 

[特長 3] 問題発生時のスナップショット取得によって問題の再現性を高める

テスト環境の構築やメンテナンスにおいては、インストールするソフトウェア、そのバージョンや修正プログラムの種類、そしてそのインストール手順を厳密に揃えないと、エンジニア間で環境の違いが発生することがあります。場合によってはそのちょっとした環境の差異によって問題が再現せず、原因の特定に多大な時間がかかることがあります。

Lab Management 2010 では  1 つの環境を複数のエンジニアで共有することができるため、負荷を軽減するだけでなく、属人的なミスを減らすことができ、テストに確実性がうまれます。

さらに、Test Manager 2010 とともにテストを実施することで、問題が発生した瞬間のスナップショットを取得することができます。特定の条件や手順でしか発生しない問題は、別の環境で再現するのが難しいだけでなく、同じ環境であっても一度シャットダウンするだけで問題が再現しなくなることがあります。こうした課題も、Test Manager 2010 を使って問題が発生した瞬間のスナップショットを取って環境を保持することで解決できます。取得したスナップショットはバグ票に添付して、他のエンジニアに引き渡すことができるため、テスト担当者と開発者の連携がスムーズとなり、問題の早期解決につながります。

 

[特長 4] 仮想化されたテスト環境への配置、テスト、結果のレポート化をすべて自動化

ソフトウェアの品質を確保するためには、ソフトウェアの作成や修正のたびに綿密なテストを実施する必要があります。テストは一度実施すれば良いものではなく、場合によっては、修正したソフトウェアが引き続き期待通り動作するか、実施済のテストを再実施する必要もあります。これを人による運用で対処するには負荷が高く、属人的なミスも発生することがあります。

Lab Management 2010 と Team Foundation Server 2010 を組み合わせると、ソフトウェアの品質確認作業を高度に自動化することができます。Team Foundation Server 2010 にはビルドやテストを自動化する機能が搭載されています。この機能と Lab Management 2010 を組み合わせることで、できあがったビルドをテスト環境である仮想マシン上に自動的に配置することができます。最新のビルドを配置した後に既定のテストを自動的に実行し、その結果をレポートとして出力することができるため、テスト環境の構築だけでなく、テストの実施も効率化できます。

 

[特長 5] 複数台からなるテスト環境をグループ化して管理

テスト環境はスタンドアロン型のソフトウェアのように 1 台で済む場合もあれば、サーバー/クライアント型など複数のマシンで構成する場合もあります。この場合、開発中ソフトウェアの同一バージョン/リビジョンのビルドをそれぞれのマシンに配置するなど同期が必要となりますが、その管理は非常に複雑となりがちです。Lab Management 2010 はそれぞれの仮想マシンに “Web サーバー”、“デスクトップ クライアント” といった役割を定義し、グループ化して管理する機能を搭載します。複数の仮想マシンをまとめて操作したり、まとめてスナップショットを取るといった作業もできるため、複雑なテスト環境を効率的に管理できます。