Visual Studio 2010インストール時には Silverlight3 SDKのバージョンに注意

  Visual Studio 2010 の素晴らしい機能の一つに、Silverlightアプリケーションの開発環境としての機能があります。
  

  これまでも、Visual Studio 2008 に Silverlight Tools というアドインツールをインストールすることで、Silverlightアプリケーションを開発することはできたのですが、なんといってもデザイン画面上でコントロールをドラッグ&ドロップで配置できないという問題を抱えていたため、使い勝手にはやや難がありました。
 
  しかしVisual Studio 2010 では完全にその問題を解決し、他のアプリケーションと同様に、ドラッグ&ドロップでコントロールを配置することができます。
  これだけでも、随分アプリケーションを作る意欲が湧いてきます。
 
  さて、Visual Studio 2010 製品版に最初から入っているSilverlightの開発ツールは、Silverlight3をベースにしたものです。

 

  Visual Studio 2010 を普通にインストールすると、同時に Silverlight3 SDKがインストールされます。
  ただ、こちらのバージョンですが、これまでダウンロードセンターなどで配布していたSilverlight3 SDKよりも新しいバージョンとなっています。

  なぜ新しくする必要があったかと言えば、以前のSilverlight3 SDKは.NET Framework 3.5をベースにしていたのですが、今回のVisual Studio 2010 は.NET Framework 3.5を使用しておらず、代わりに.NET Framework4 を使用しているため、Silverlight3 SDKを.NET Framework4ベースで動作するようにしたためです。
  他にもいくつかの拡張がなされています。
 
  そして、注意していただきたいのは、もしも以前のバージョンのSilverlight3 SDKがインストールされているマシンに、そのままVisual Studio 2010 をインストールしようとすると、Silverlight3 SDKのインストールの段階で失敗してしまう、ということです。
  一応、これを無視してインストールすればVisual Studio 2010 を使ったSilverlight3 アプリケーションの開発もできると聞いていますが、やはりあまり気持ちのいいものではないと思います。
  Visual Studio 2010 をインストールする前にSilverlight3 SDKをアンインストールするか、もしくはVisual Studio 2010 をインストールした後であってもコントロールパネルからSilverlight3 SDKを削除して、改めて最新版のSDKをインストールすることでアップデートできます。(DVD中のWCU\Silverlightの中に最新のSDKが入っています)
 
  なお古いSDKは、Expression Blend3をインストールされていたり、Silverlight Tools for Visual Studio 2008 がインストールされている環境でも同時にインストールされるので、上記の対応が必要になります。
 
  古いSDKがインストールされているかどうかを確かめるには、コントロールパネルのプログラムと機能からバージョン番号を確認し、3.0.40624.0であれば古いものということになります。
  Visual Studio 2010 がインストールするSDKのバージョンは 3.0.40818.0です。
 
  (古いバージョン)