Share via


2013 の検索機能のホバー パネルについて

原文の記事の投稿日: 2012 年 10 月 9 日 (火曜日)

こんにちは、SharePoint のユーザー検索機能を担当するプログラム マネージャー、Patrick Quinn です。ここでは、SharePoint Server 2013 での、期待度の大きい新しいユーザー検索インターフェイス機能の 1 つをご紹介します。

新しいホバー パネル

 

 新しい検索インターフェイスとホバー パネル

新しい検索インターフェイスとホバー パネル

 

このリリースの UI を設計したときには、関連性の高い情報をできるだけ多くエンド ユーザーに対して表示しながらも、各結果をすばやく見つけやすく読みやすいようにすることに主な重点を置きました。しかし、この 2 つの概念は互いに矛盾することがよくあり、結果に追加する情報が多いほど、UI の見た目は "雑然" とします。UI が "雑然" とするほど、見渡すのが困難になります。つまり、情報量と情報の整理のバランスが必要になります。

ホバー パネルは、このリリースでの期待度の大きい追加機能であり、この問題をうまく解決すると私たちは考えています。タイトル、URL、ヒット箇所を強調表示したサマリーなど、ほとんどの結果に共通するメタデータの主要部分のみを表示するように、インライン結果を切り詰めました。このようにコンパクトで合理化された結果によって、ユーザーはページを簡単に見渡せるようになります。ユーザーが結果についてさらに知りたい場合は、結果をカーソルでポイントすると、ホバー パネル ダイアログ ボックスが表示されます。ホバー パネルには、クリックしてドキュメントを読み込まなくてもユーザーが結果を徹底的に調査できるような、リッチなメタデータが表示されます。

 

ホバー パネルには、ファイルの種類、結果が最後に編集された日付、最近編集したユーザー、表示回数 (これによりドキュメントがどれぐらい頻繁に表示されたかが分かります) など、いくつかの重要なメタデータを含めました。しかし、メタデータを追加しただけではありません。ドキュメント解析ツールによって、ドキュメントに含まれるセクション見出しやスライドのタイトルをインデックス化し、クエリに関連する見出しやタイトルを目立たせることができます。私たちはこれを "ディープ リンク" と呼んでいます。これは、[Take a look inside] (内容を見る) という見出しの下のホバー パネルでご覧いただけます。さらに優れている点として、これらの見出しとタイトルはリンクになっており、クリックするとドキュメント内の当該セクション (またはスライド) に直接移動します。これで、ユーザーは数百万個のドキュメントの中から検索し、クリック 1 回でドキュメント内の特定のセクションを直接確認できるようになります。

ホバー パネルでのプレビュー、ドキュメント リンク、およびアクションの詳細

ホバー パネルでのプレビュー、ドキュメント リンク、およびアクションの詳細

 

ホバー パネルの最下部には、結果に対して実行できるアクションの一覧が表示されます。結果ページから直接、ドキュメントをフォローするか開く、ドキュメントのライブラリを表示する、ドキュメントを電子メール メッセージで送信することができます。これらのアクションは全面的にカスタマイズ可能なので、結果に対するアクションをこれまでになく豊富にすることができます。

 

ホバー パネルの最も有用な追加機能はおそらく、高性能な Web アプリケーション ビューアー プレビューです。これは、SharePoint に保存されるすべての Office ドキュメントに対して使用できます。この対話型のプレビューは、ポイントしているドキュメントの構造、コンテンツ、スタイルについて明確に理解できるだけの十分な大きさがあります。ドキュメントのページ送り、グラフや表の表示、PowerPoint スライドのアニメーション表示さえも可能です (Word プレビューのテキストが小さすぎる場合は、ダブルクリックで拡大できます)。ドキュメント全体をすばやく見渡して、それが目的のドキュメントかどうかを判断できるので、検索結果の判別がこれまでになく簡単になります。これらのプレビューは、ドキュメントだけに限りません。Web ページの場合はホバー パネルにリッチなプレビューが表示され、クリックする前に内容を見ることができます。ビデオの場合は埋め込みのビューアーがあるので、クリックする前に見ることができます。

ビデオのホバー パネルではビデオを再生可能

ビデオのホバー パネルではビデオを再生可能

 

ここまでは、ホバー パネルに表示できるデータの多さについて説明しているように見えますね。このような設計によって、そもそも解決しようとしていた問題が再燃する、つまりホバー パネルに表示するデータが多いほどデータが読みづらくなるとお考えになるかもしれません。しかしそこで効果を発揮するのが、この UI で進行中の最も優れた点の 1 つである、結果の種類です。すべての結果で、前述したすべての情報を 1 つのホバー パネルに押し込むことはしません。そうではなく、結果の種類のルールによって、ユーザーが探している結果の種類を判断し、そのルールに基づいて適切なホバー パネルが表示されます。

 

結果の種類によって、結果のカテゴリが適切なレンダリングにマップされる

結果の種類によって、結果のカテゴリが適切なレンダリングにマップされる

 

必然的に、各ホバー パネルは検索結果に応じてカスタマイズされます。コミュニティ サイトをポイントすると、最も活発なディスカッションが表示されます。Office ドキュメントをポイントすると、ドキュメントのプレビューが表示されます。ディスカッション スレッドをポイントすると、いくつかの返答が表示されます。人の検索結果の場合、その人が作成した、検索クエリと関連するドキュメントも表示されます。このように、ホバー パネルが雑然と見えないようにしながらも、最も重要な情報が表示されるようにしています。

この簡単な紹介で、ホバー パネルがどのような理由でどのように導入されたのか、どのような種類のタスクに使用できるのかを、少しでもご理解いただければ幸いです。皆様の独自の結果の種類に応じてホバー パネルをカスタマイズする方法について、今後のブログ投稿に引き続きご注目ください。

これはローカライズされたブログ投稿です。原文の記事は、「Introduction to Hover Panel in Search 2013」をご覧ください。