クールな Windows 8.1 New API #5:Device アクセス

皆様、こんにちは!このシリーズ5回目、今回は、# 5の Device アクセスです。

Windows 8.1 Preview 製品ガイド (開発者向け)

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こちらのガイドに沿って、新しいWindows 8.1 新しいAPIを一つずつご紹介していくシリーズ、今回は、下記のセクションから、#5 として、Device アクセス(Windows.Devices.Custom 等) についてご紹介します。

--- Windows 8.1 Preview 製品ガイド (開発者向け)

ハードウェアおよびデバイスの能力の発揮

Windows 8.1 Preview により、より小型で安全性が向上したエネルギー効率の高いデバイスを実現し、高解像度のディスプレイ、シームレスなマルチメディア再生、優れたリアルタイム通信エクスペリエンスをユーザーに提供できます。

広範なデバイスの選択範囲

Windows 8.1 Preview は優れた広範なハードウェア上で実行するので、最も小型のタブレットおよびコンバーチブルから、高性能なウルトラブック、そして PC にいたるデバイスの設計および構築が可能であり、画面、バッテリー駆動時間、およびパフォーマンスでの最新の進歩をすべて活用できます。

高パフォーマンスおよびより長いバッテリー駆動時間

最新の低電力チップセットを含めて、さまざまなプロセッサおよびアーキテクチャをサポートする Windows 8.1 Preview では、高パフォーマンス、高エネルギー効率、および長期間のバッテリー駆動時間を備える軽量のモバイル デバイスを設計および構築できます。ソリッド ステート ハイブリッド ドライブのサポートにより、ユーザーはより少ないコストで記憶域容量を増やしながら、起動、再開、およびアプリ起動時間の高速化を実現できます。

すべてのディスプレイに高解像度で対応

小型または大型のスクリーン デバイスを使うか、または高 PPI の外部ディスプレイにワイヤレスで接続するかを問わず、すべてのアプリを高解像度で実用的に使用できます。

どの場所でも可能な接続性

外出時にも作業する必要がありますか。問題ありません。Windows 8.1 Preview では、優れたモバイル ブロードバンド機能、および Bluetooth と NFC のサポート機能の強化により、常時オンの優れた接続エクスペリエンスを実現します。 WiFi-Direct が新たにサポートされたことで、Wi-Fi と同じ周波数範囲を使ったデバイス間の広帯域接続が可能になります。テザリングのサポートにより、モバイル ブロードバンドを使うユーザーが個人用のホット スポットを作成し、他のデバイスと接続を共有できます。

優れたカメラ キャプチャおよびリアルタイム通信

Windows 8.1 Preview では、応答性の高い画像のキャプチャ、およびオンボードの 動画処理とストリーミングのサポートにより、 カメラ キャプチャおよびリアルタイム通信が向上します。オーディオ システムでは、前面と背面のマイク、機能強化されたエコー キャンセル、および新しいオーディオ キャプチャのサポートによる向上が図られています。こうした変更により、次世代のコンテンツの作成、メディアの最適化、再生、および共有が促進されます。

導入直後の高い安全性

Windows 8.1 Preview デバイスでは、 安全性とセキュリティへの対応が求められます。システムの安全性を高めるために、BitLocker ハードウェア暗号化、仮想スマート カードのサポート機能、および Windows 8.1 Preview の生体認証フレームワークの指紋認識機能が使用されています。

タッチ非対応システムでのタッチ操作主体のエクスペリエンスの導入

直接タッチおよび正確なタッチパッドを使って、タッチ操作主体の現実的なエクスペリエンスをタッチ非対応システムに導入し、ユーザーの信頼を高めます。

Windows ストア デバイス アプリのエクスペリエンスの向上

Windows ストア デバイス アプリの作成および認定がより容易になりました。Windows 8.1 Preview では、次のことが可能になります。

  • デバイスの接続時にデバイス アプリが自動的に起動します。
  • デバイス操作をバック グラウンド タスクとして実行できます。
  • アプリをバックグラウンドに移動して中断している場合でも、ファームウェアを更新できます。
ハードウェアおよびデバイス用の Windows ランタイムの拡張

Windows ランタイムでは、 プロトコル ベースのデバイス固有の API (英語) がネイティブにサポートされることで、ハードウェアおよびデバイスの技術革新を以前にも増してより簡単に完全活用できます。Windows ランタイムでは、ヒューマン インターフェイス デバイス (HID)、ユニバーサル シリアル バス (USB)、および Bluetooth 接続がネイティブにサポートされるようになりました。

ヒューマン インターフェイス デバイス (HID)

新しい Windows ランタイム HID API (英語) (Windows.Devices.HumanInterfaceDevice) により、Windows ストア アプリは、ヒューマン インターフェイス デバイス (HID) プロトコルをサポートするデバイスにアクセスできます。HID プロトコルは、最初に開発されたときは、キーボード、マウス、ジョイスティックなどのデバイスを対象としており、USB トランスポート経由で実行するように設計されました。HID プロトコルでは、キーパッド、デジタイザー、ペン デバイス、センサー、バー コード スキャナーを含めて、より広範なデバイス セットがサポートされるようになりました。

ユニバーサル シリアル バス (USB)

新しい USB 名前空間 (英語) (Windows.Devices.USB) を使うことによって、Microsoft がまだインボックス クラス ドライバーを提供していない周辺デバイスと通信する Windows ストア アプリを記述できます。

Bluetooth

Windows ストア アプリでは、Bluetooth デバイスにアクセスするために、 新しい RFCOMM 名前空間 (英語) (Windows.Devices.Bluetooth.Rfcomm) および GATT 名前空間 (英語) (Windows.Devices.Bluetooth.GenericAttributeProfile) を使用できます。これらの API を使うと、Bluetooth BR/EDR と Bluetooth LE トランスポートにアクセスできます。

デバイス固有の API

Windows ランタイムでは、サービス ポイント (POS)、3D プリンター、およびスキャナーがネイティブにサポートされるようになりました。

サービス ポイント (POS)

new POS 名前空間 (英語) (Windows.Devices.PointOfService) は、業界標準の Unified Point of Service (UPOS) の草案 2.0 版仕様の Microsoft 実装であり、UPOS パターンに準拠しています。Windows ストア アプリでは UPOS 標準に準拠するバー コード スキャナーおよび磁気ストライプ リーダーにアクセスでき、POS 開発者が Microsoft POS for .NET を使うデスクトップ アプリを移行するための容易な移行パスが提供されます。

3D 印刷

Windows 8.1 Preview では、 3D 印刷のサポートが追加されており、プラグ アンド プレイのサポートによりプリンターがシームレスにインストールされます。また、印刷待ちのジョブはキューに格納され、Windows によって管理できます。また、Windows ストア アプリでは、こうしたデバイスに 3D 印刷ジョブを送信できます。

スキャン

新しいスキャンの名前空間 (Windows.Devices.Scan) には、Windows ストア アプリのネイティブ スキャンをサポートするために Windows Image Acquisition (WIA) COM API の上に組み入れられたクラス、インターフェイス、構造、その他のコンポーネントが含まれます。

Windows 8.1 Preview 向けドライバーの開発

Windows 8.1 Preview では、システムの安定性を向上させ、開発者によるドライバーの作成、テスト、および認定がより容易になるように設計された新しいドライバー フレームワーク (UMDF 2.0) が導入されました。

システムの信頼性の向上

UMDF 2.0 では、以前には KMDF に制限されていた多くの方法が共有されています。つまりドライバー開発者は、ユーザー モードでドライバーを読み込むことが可能になり、パフォーマンスを低下させることなく、システム全体の安定性および信頼性を向上させることができるようになりました。ユーザー モードでは、ドライバー内のどのような致命的な問題でも、現在のデバイス スタックのみを停止させ、システム全体をクラッシュさせることはありません。

より容易なプログラミング モデル

UMDF 2.0 は、ドライバーの開発を容易にするように設計されています。C および C++ のプログラミング モデルを使ってプログラムできます。この点で、COM を使う必要があった以前のバージョン (1.x) の UMDF からは大幅に変更されています。

UMDF と KMDF の間で共有されるすべてのインターフェイスが同じ名前、パラメーター、および構造定義を持つようになりました。つまり、共有機能のみを持つドライバー、または 1 つのフレームワーク内でサポートされる呼び出しでのみ条件付きマクロを使うドライバーをコンパイルするために、UMDF、KMDF のいずれかを使用できます。

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Windows 8.1 Preview で追加された WinRT API の中でも最も特筆すべき機能追加の一つが、Windows.Devices 名前空間にあります。これは、Windows 8.1 により、幅広い周辺機器・ハードウェアをカバーするアプリケーションが作れることに繋がっていきます。

例えば、下記にもリストアップしてあります、self-explanatory API エリアに関して言えば、build 2013 のいくつかのテクニカルセッションで説明されています。既にビデオで公開されていますが、このエリアのセッション群に関しては、多くは実は事前にレコーディング済みです。なぜなら、これらのセッションの場合には、ライブ会場で対応できるよりもより多くの特定のトピックを説明する必要があったためです。

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以上です。

次回は、#6として、Windows ストアのユーザーエクスペリエンスの機能強化を取り上げます。

鈴木章太郎