ファイルの互換性

Visio 2007 発売前後によく聞かれた質問です。

Visio 2003 と 2007 のファイル形式は基本的に全く同じです。 2007 で保存したファイルは 2003 で問題なく読み込むことができます。

Visio 2003 では Visio 2002 とは別のファイル形式になりました。 Visio 2003 では 2002 形式のファイルの読み書きはサポートしていましたが、その逆、つまりVisio 2002 で 2003 形式のファイルの読み書きはできませんでした。ファイル形式が変わっても、ファイルの種類や拡張子の見た目は変わりませんから、混乱の原因になるようです。これは今後の課題と言えるでしょう。

Word、Excel、PowerPoint、Access は 2007 でファイル形式が変わり、またその際に拡張子も変わりました。過去バージョン向けのコンバータも提供しています。これは 1 つの解決策と言えるでしょう。

さて 2007 のデータグラフィックや、データ リンクは 2003 形式ではどうなるでしょうか。

データグラフィックは、Visio の図形描画機能をつかっていますので、2003 でもそのまま表示できます。ただ 2003 ではデータグラフィック機能がないので閲覧のみとなります。サブ図形としてデータグラフィック アイテムを編集することはできます。

データリンク機能がもつ、更新間隔やデータソースの情報、図形とのリンク情報はすべてメタ情報としてファイルの中に書き込まれています。このメタ情報は 2003 は読み込みの際に無視する情報として保存されています。そのため 2007 の新機能をつかったファイルを 2003 で更新し、そのファイルを再び 2007 で開いても引き続きデータ接続機能を利用することができます。